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2007年11月 アーカイブ

2007年11月13日

メタボって?

メタボリックシンドローム、通称「メタボ」、軽くかわいらしささえ漂う呼び名ですが、実は、健康上結構深刻な問題を抱えている状態を表しています。
「メタボ」といえば、何となく太った人の事だな、というのはみなさんご存じでしょう。
しかし、「メタボ」は、ただ太った状態ではなく、特に内蔵に脂肪が蓄積した状態の内蔵型肥満で、多くの病気が引き起こされやすくなっている、若しくはすでに発症している状態の事を指します。
この「メタボ」状態でリスクが高い病気として、肥満症、高脂血症、高血圧、糖尿病等があげられます。
これらの病気は「がん」並んで日本人の死亡原因に挙げられる「心筋梗塞」や「脳梗塞」といった恐ろしい病気につながる可能性が高いと言われています。
また、これらの病気はどれも、一度発症すると治療が長期にわたりますし、一生つきあわなければならない人もいます。
症状が進行すると、失明したり、前述のように心筋梗塞や脳梗塞で突然亡くなったり、救命できても後遺症が残る事もあり得る恐ろしい病気でもあります。
ですから、気軽に構えていては危険な事なのです。

内臓脂肪と皮下脂肪

前の項目で、「メタボ」の特徴として、「内臓脂肪が蓄積した状態」を挙げましたが、そもそも「内臓脂肪」って何でしょう。
ただの脂肪と違うのでしょうか。
人間の体に蓄積する脂肪は大きく分けて、皮下に蓄積する「皮下脂肪」と、内臓の周りに蓄積する「内臓脂肪」の二つのタイプに分かれます。
皮下脂肪が蓄積すると、主に下腹部や腰の周り、おしりの周り、太股などの太さが目立ってきます。
このように皮下脂肪が蓄積した肥満の状態は「洋なし型肥満」と呼ばれ、どちらかというと女性に多いと言われています。
また、端から見て、一目で「太っている」と認識される「わかりやすい太り方」です。
それに対して内臓脂肪は主に内臓の周りに蓄積し、足はそんなに太くないのに腰から上がずんぐりした「リンゴ型肥満」状態を作り出します。
この場合、本人も周りも太っている事に気づきにくく、一見太っていない人でも、「実は内臓脂肪はすごいんです」といった事にもなりかねません。
「何となくベルトがきつくなった。
」「日頃、ほとんど運動しない。
」身の回りでよく聞く事ですが、これこそ「メタボ」に近づいている合図です。

子供だってメタボ!?

最近、太った子供が増えていることにお気づきですか。
クラスに必ず一人や二人、若しくはそれ以上、太り気味の子供がいるでしょう。
一昔前の1980年代頃は子供の肥満率は5~6%であったと言われています。
しかし、その後どんどん増え続け、2006年現在、9%と10人に一人近くが肥満であるといったデータが出ています。
いつでも開いてるコンビニで買い食いし、食事も肉類や揚げ物等の高脂肪食、塾通いなどで遅めの夕食、そして運動をほとんどしない生活。
大人でもメタボに落ちいりやすい環境ですから、歯止めのきかない子供はなおさらです。
そしてこの子供時代の肥満は、その70%程度が大人になっても肥満であると言われています。
また、肥満の程度によっては、子供の頃から高脂血症、高血圧、糖尿病といった恐ろしい病気を発症し、一生つきあわなければならない子供もいるのです。
そこで、子供の内から注意を払う必要が出てくるので、子供の「メタボ」診断基準が設けられています。
ウエストが男女ともに80cm以上、このほか大人の場合と同じように血液検査の結果を合わせて判断します。

メタボ自己チェック

「内蔵型肥満」は皮下脂肪の様につまめるわけでもありませんし、目に見えにくい脂肪です。
しかし、これまで述べたように、危険な病気の要因にもなりうるものなので、各自が簡単にチェックできる「自己診断基準」が設けられています。
診断は簡単で、自分でウエスト周りを測ってみましょう(一般的に女性はウエストというと、胴の一番細い部分をおもいうかべますが、この場合、それよりちょっと下のおへその周りを測りましょう。
)そのサイズが男性で85cm以上、女性で90cm以上だと、「内臓脂肪型肥満」が疑われます。
このくらいのサイズだと、40代以上の人はかなりの確率で引っかかるのではないでしょうか。
でも、安心して下さい。
実はこの内臓脂肪、皮下脂肪よりもずっと簡単に減らすことができるのです。
一般に皮下脂肪はいざというときの為の備えとして蓄積されるため、日常の中ではなかなか燃焼しません。
しかし、内臓脂肪は、比較的簡単に蓄積されますが、日々の暮らしの中で簡単に燃焼するので、簡単に減らすこともできるのです。
さあ、自己チェックをして引っかかった人は、日常に食生活や運動を見直してみましょう。

メタボ基準

前述の自己チェック基準に相当するサイズの人は、CTスキャンで腹部の断面を撮影すると、しっかり内臓脂肪が映し出され、その面積は100cm2になると言われています。
想像すると恐ろしくなりますね。
しかし、そもそもこの基準はどのようにして設定されたのでしょう。
2005年4月以前、国内で、「メタボ」の危険は注目されていたものの、その診断基準にはアメリカの基準が使われていました。
ちょっと考えれば分かることですが、あれだけ背が高い人たちの基準を当てはめても、日本人にとって正確な判断はできないでしょう。
そのため、日本独自の基準の設定が望まれるようになり、2005年4月、日本内科学会総会において、この日本型診断基準が発表されたのです。
実はこの基準は簡単なサイズ測定に加えて、さらに詳しく血液検査の結果で危険度を判断します。
トリグリセライド150mg/dL、HDLコレステロール40mg/dL、最大血圧130以上、最小血圧85以上、空腹時血糖110mg/dL以上、この中から2つ以上に当てはまり、なおかつウエストサイズが基準以上の人は、いわゆる「メタボ」の危険が高いと診断されます。

生活習慣を見直そう

「メタボ」基準を超えたら即病気!?
いいえ、あくまでも「危険が高い状況」になっているだけです。
そう、その気になれば「脱メタボ」は可能です。
この「メタボ」は、生活習慣を見直すことで随分改善することができるのです。
まず、自分自身でわかりやすいウエストサイズに注目して、生活改善を考えましょう。
なんと言ってもウエストサイズを落とすには運動です。
この場合「運動」といっても張り切ってジムに行く必要はありません。
日常生活の中で運動する機会は作り出すことはできるのです。
例えば、通勤途中。
利用するバス停をずらして遠くにして、その分歩く、駅のエスカレーターは使わず階段を登る。
会社に着いてからも、エレベーターは使わずに階段を登る。
主婦の方も、買い物にはできるだけ歩く。
体重60㎏の人がやや早歩きで30分歩けば100キロカロリー近くを消費することができます。
自宅でテレビを見ているときも、ただ座って見るのではなく、エアロバイクをこぎながら見ると、1時間で300キロカロリーを消費できます。
これくらいなら続けられそうな気がしませんか。
300キロカロリーの消費は毎日の運動の一つの目安で、これを3ヶ月続ければ劇的に内臓脂肪は減少します。

ちょっと運動

前述のとおり、通勤時間を利用して歩くのはもちろん有効ですが、「それ以上に運動して即効果が欲しい、でもジムに行く暇も衣お金もない」といった人にお勧めなのが、自宅用エクササイズグッズです。
ネット通販でも数多くのグッズが販売されています。
流行に乗っかってみるのも楽しいかもしれません。
まずは元米軍の訓練メニューというふれこみの某フィットネスDVD。
これは確実に効きます。
多数の人がこれで痩せました。
ウエストがしまりました。
しかし、同時に多数の人が脱落しました。
買っただけで満足しました…。
そう、きちんと取り組めば確実に効果はあるのですが、あまりにハードなエクササイズのため、そのやりとげること自体が難しいのですよね。
もうちょっと楽な運動なら、某メーカーの乗馬運動器具はどうでしょう。
一見、「こんなので運動になるの?
」とにわかには信じがたいのですが、これも続けさえすれば下腹がしまってきます(私の友人は3ヶ月程度で実感できたそうです)。
揺られることに対して、自然に体がバランスを取り無理なく筋肉を使っているそうですよ。

有効な運動法

器具を使わず運動効果を得たいと言う方には、やはり通勤時間をさらに有効に使うコツを提案します。
まず、電車の中では当然立ちましょう。
さらにつり革から手を離して立ちながら、かかと、ひざをできる限りぴたっとくっつけ背筋を伸ばします。
この状態で一駅我慢してみましょう。
バランスを取るために自然と筋肉に力が入ります。
また、つり革につかまって足を肩幅に開き、かかとを上げ下げするのも運動効果があります。
また、時には座席に座り、膝を閉じてみましょう。
なれないと、膝を閉じて座ること自体難しい人もいるかもしれませんね。
これだけでも太股の内側に力が入ります。
次にこの状態でかかとを上げ下げします。
これなら通勤中だけでなく、オフィスでの仕事中でもできますね。
さらに、自宅でごろ寝しながらできる運動を紹介しましょう。
テレビの前のソファに寝ころび(別にテレビ前でなくてもOKですが)、下になった方の肘を突っ張って上体をおこし、上になった方の足をゆっくり上げ下げします。
さらにあげた足を空中で制止する、もしくはその足を上体に引きつけるように折り曲げると効果アップにつながります。

まごわやさしい

「孫は優しい」これってあたりまえ?
なことを言っているわけではなく、「ま、ご、わ、や、さ、し、い」それぞれの頭文字のつく食品が、脱メタボの食生活につながるというのです。
まず「ま」は「豆類」、「ご」は「ごま」、「わ」は「わかめ(海草類)」、「や」は「野菜」、「さ」は「魚」、「し」は「しいたけ(キノコ類)」、「い」は「いも類」です。
いかにも健康に良さそうなラインナップですね。
でも、外食では不足しがちな食品類なのも事実です。
そこで、これらを気軽に採れる方法を考えてみましょう。
まず、豆はなんといっても納豆がおすすめ。
一時期「納豆で痩せるのは嘘だった」等と話題になりましたが、良質なタンパク質やカルシウム、女性にうれしいいイソフラボンが取れる食品として是非食べたいものですね。
それにかき混ぜるだけで食べられるのも魅力です。
続いてごまですが、これはそのままよりすりつぶしたり刻んだ方が栄養分を確実に吸収できると言われています。
しかし、すり鉢なんて無い家庭も多いことでしょう。
しかし、今はミルがついた卓上容器がありますので、それにごまを入れて、おひたしやみそ汁にその都度すって振りかけると美味しくいただけます。

まごわやさしい、その2

続いて、わかめ等海草類は、ミネラルや繊維質の宝庫です。
手軽に食べるには海苔や昆布の佃煮、ふえるワカメ等はどうでしょう。
これなら毎日の食事に取り入れられますね。
次の野菜ですが、ビタミンや繊維質が摂取でき、多く取り入れることで肉を減らした低カロリー食が実現します。
手軽に食べるには、たっぷりと野菜を入れた具だくだんのみそ汁がお勧めです。
茹でた野菜を小分けして冷凍して、一回分ずつインスタントみそ汁に入れるのも手軽ですね。
次のさかなは、そのまま食べられるお刺身や、焼いても身が崩れたりひどく煙が出ない干物類が手軽です。
また、魚の栄養分を余すことなく食べるには、煮干しがお勧めです。
私はいつも、煮干しをミルで引いて粉にしたものを空き瓶に詰めて、冷蔵庫にストックしています。
これをいつも一さじおみそ汁に入れてダシの変わりにしています。
これは結構お勧めですよ。
次にキノコ類ですが、これもシイタケが安いときにたくさん買って置いて、刻んで半日程度日光にあてて乾燥させます。
これをやはり空き瓶に入れて冷蔵庫に入れておいて、おみそ汁や煮物にそのまま入れます。
普通の乾燥シイタケと違って戻す段階がないので手軽ですよ。
最後にいも類ですが、これは手軽な食べ方が見あたりませんでした。
定番の焼き芋やみそ汁、サラダ等幅広い料理で楽しみましょう。

ダイエット食品

ネット通販で検索すると、実に無数のダイエット補助食品が存在します。
これらをいくつかのタイプに分けると、カロリーカット系、ローカロリー食系、代謝促進系等でしょうか。
カロリーカット系は食べたカロリーを体に吸収できなくする効果のある食品です。
サプリメント状になった物がほとんどです。
これらは、一部の食品と結合して吸収しにくくなることは事実ですが、食べたもの全てと結合することは当然不可能で、あくまでも補助として考えるのが大切です。
つまり、これを過信して食べ過ぎないことですね。
続いてローカロリー系は、栄養分が豊富に含まれ、食事の代替としてとるドリンク類が主流です。
これは、最もカロリーを取りがちな夕食と置き換えると効果が出やすいのですが、つきあいや残業のため外で食べる事が多い人には不向きですね。
みんなが食事をしているところで、一人ダイエットドリンクを飲む勇気があるひとはいないでしょうし。
最後は代謝促進系ですが、これは多くのサプリメントが販売されています。
これもあくまでも補助的に考えるのが正解で、運動と合わせて利用するのが効果的でしょう。

食生活の改善

脱メタボには、運動の他に食生活の改善も効果的です。
内臓脂肪がたまりやすい食事の例を挙げてみましょう。
「トンカツ定食ご飯大盛り」「焼き肉食べ放題」「ステーキセット・デザート付き」等々、高カロリー、高脂肪、高ショ糖(砂糖)等が挙げられます。
脂っこい食事、高カロリー食品の摂取若しくは食べ過ぎはもちろんのこと、味の濃い食事も、ついつい食べ過ぎてカロリーオーバーを招きます。
また、お酒が好きな人も注意が必要です。
お酒に合うつまみは、得てして味が濃く、高カロリーな物が多いですし、アルコール自体のカロリーも気になるところです。
では、脱メタボにはどうすれば良いかというと、これらの逆メニューをそろえれば良いわけです。
低カロリー、低脂肪、低ショ糖。
例えば「野菜たっぷりの鍋」「お酒のつまみは冷や奴や枝豆」「肉なら鶏ささみや豚ヒレ」、このように旨く工夫してみましょう。
しかし、過度の節制は禁物です。
生活習慣として長く定着させないと意味がないので、無理のないペースで少しずつが大切です。
無理して、後でドカ食いしては意味がありませんからね。

ちょっと贅沢

最近、美容や痩身だけでなく、メタボ対策をうたったエステも数多く存在します。
この場合、その多くが男性用のいわゆる「メンズエステ」です。
大手サロンが営業するメタボ対策専用のサロンもあります。
大抵のサロンで「体験コース」を設けてあり、3000円程度で一度体験できます。
このたった一度でも「ウエストが数cm減った」というのはよくある話ですが、これは一時的に余剰な水分が排出されただけの場合が多いので、すぐに元に戻ります。
しかし幾度もサロンに通うことで、少しずつ確実にサイズダウンしていきます。
ただし、通うとなるとやっぱりエステは高価ですね。
そして、なんと言っても断りにくい。
気軽に体験コースだけと思って行ってみても、きれいなエステティシャンさん達が巧みに高いコースの契約を勧めてきます。
それに実際施術を受けてサイズが減っていたり、うっとりと気持ちよかったりするので、すっかりその気になる人が多いのです。
それなりに資金に余裕がある人か(30万円くらいは覚悟しておきましょう)、きっぱり断れる自身がある人のみ体験しに行きましょう。

メタボ外来

まじめな人が多い日本人ですから、ダイエットにおいてもそのまじめさを発揮する人はいます。
きわめてまじめにダイエットに取り組み、結果をしっかり出そうとする。
今年の8月、メタボ対策でジョギングしていた中年男性が、ジョギングの最中に亡くなる事故が発生しました。
そもそも、メタボ傾向のひとは、既に動脈硬化が進んでいる可能性があるので、いきなり強い運動するのは非常に危険が伴うのです。
そのため、既に息切れがするとかウエスト100cm超な人は、お医者さんや保健婦さんと相談しながら、運動や生活改善を始めるのが確実です。
近年メタボ対策を専門に行う病院もあり、お医者さんのアドバイスの元で安全にダイエットに取り組むことができます。
費用は半年間で2万円~数万円程度です。
病院と言っても痩せる薬を処方してくれる訳ではなく、あくまでも先生はアドバイス役です。
目標を設定して運動をしたり食生活を改善したり、がんばるのは自分です。
しかし、自分や家族だけでがんばるのと違い、効果的な運動や生活改善ができますし、「ま、いいや」がなくなるので、確実に効果は出るでしょう。

たくさんいます、メタボ予備軍

平成16年度の厚生労働省の調査によると、日本人の40歳~74歳は、男性で2人に1人、女性で5人に1人がメタボリックシンドロームもしくはその予備軍であるという結果が出ています。
くじ引きで「2人に1人にあたる」と言われたら、結構あたる気がしませんか。
そう、それくらいの確率でメタボもしくは予備軍の人はいるのです。
女性の方が確率が低いのは、一般的に女性の方が出産のために、いざという時のエネルギーである皮下脂肪を蓄積しやすいからだと言われています。
そう、同じように太っていても女性は「洋ナシ型」男性は「リンゴ型」が自然に多くなる傾向があるです。
また、実際に心筋梗塞になる人も女性の方が少ないのも事実です。
しかし、安心してはいられません。
世界を見渡してみると、男性より女性が緩い基準になっているのは日本だけなんです。
つい最近、国際糖尿病連合(日本および諸外国の医師の団体)は、「男性90cm以上、女性80cm以上」といった女性に厳しい基準を発表しています。
この基準で見ると、女性でも引っかかる人がぐんと増えそうですね。

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